4日召集された臨時国会は本格論戦の初日となる7日から紛糾した。安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われる予定だったが、立憲民主党など主要野党は、憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案をめぐる大島理森(ただもり)衆院議長の発言を批判。衆院本会議は開始予定の午後3時になっても始まらず、与野党の間で調整が続いている。
大島氏は5日、地元の青森県八戸市で開いた自身の会合で、国民投票法改正案に関し「もう少しのところに来ている。臨時国会で与野党が話し合い、合意を見つけてほしい」と語った。
これに立民や共産は、7日の本会議に先立つ衆院議院運営委員会理事会で反発。野党筆頭理事の手塚仁雄(よしお)氏(立民)は記者団に「とても看過できない。公正中立を旨とする議長の発言としては越権だ」と述べた。
野党側は、大島氏本人の謝罪と発言撤回を求めている。