台風15号被害、山間部に「隠れ停電」地域も倒木などで近づけず

 最大約64万戸の大規模停電をもたらした台風15号の上陸から9日で1カ月を迎える。東京電力によると、台風が直撃した千葉県では6日現在、市原市など県内6市町の72戸で停電が解消されておらず、復旧作業が続いている。甚大な被害が生じ、東電は復旧の見通しを二転三転させたが、それを教訓に、情報発信のあり方の検証も進めている。

 大規模停電は、君津市内の送電線や電柱の倒壊が相次いだことで発生。経済産業省によると、電柱の被害は約2000本に達した。想定を超えた被害に、東電は当初の「11日中」とする全面復旧の見通しを二転三転させ、最後は「最長でおおむね27日まで」と修正した。

 24日夜にはおおむね解消されたとし、公式サイト上では、停電戸数は「ゼロ」と表示された。しかし、一部では解消されていない「隠れ停電」が残った。

 停電が解消されていない山間部では、倒木や道路陥没などで容易に近づけず、道路の復旧待ちの状態が続いているという。担当者は「現場に入れるようになれば順次早急に復旧していきたいが、現場によって状況が違うため、全てがいつまでに復旧するかの見通しはたっていない」と説明する。

 一方、東電は、今回の復旧見通しが二転三転した状況などを踏まえ、情報発信のあり方や再発防止策についてまとめる検証委員会を立ち上げ、年内をめどに報告書にとりまとめる。

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