浪速風

関西電力劇場 できの悪い時代劇

できの悪い時代劇を見せられているような週だった。菓子の下から金貨とは。小判形の金もあった。関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役や工事業者から金品を受け取っていた問題の、まああきれたこと。後日、返却しようと保管していたとのことだが。

▶ではスーツは。1着平均50万円の生地付きスーツお仕立券が何着分も。多くは返却されていない。ぱりっとお仕立て遊ばしたか。値段がわからなかったとの言い訳もあったが、現金や金貨を渡す相手である。高額だろうと思うべきだし、紳士服店などに聞けば見当もつこう。時代劇なら着物のたもとに隠して「袖の下」を渡す手もあるが、高級スーツ姿でやりとりしていたなら悪い冗談である。

▶「万民の上に位する者」は、と西郷隆盛は言っている。「衣服を文(かざ)り…なば、維新の功業は遂げられ間敷也(まじきなり)」(「新版南洲翁(なんしゅうおう)遺訓」)。服など質素でいい。疑わしい金品の受領は絶て。関電幹部に言っても、猫に小判か。