浪速風

装いを新たにする神戸の「顔」

神戸の玄関口・三宮にあるそごう神戸店が9月30日に営業を終え、昭和8年の開店から86年の歴史に幕を下ろした。セレモニーなどのない淡々とした閉店だったが、市民らが多く詰めかけ「ありがとう」と書いたカードを掲げる人も。シャッターが下りるときには拍手で名残を惜しんだ

▶平成7年1月の阪神大震災では本館が半壊した。大きな亀裂が入った痛々しい三宮の「顔」の姿を目の当たりにしたときには思わず息をのんだ。その3カ月後に一部で営業を再開し、翌8年4月には全面オープンし、そのたびに被災者を励ました復興のシンボルである 

▶今月5日に「神戸阪急」の屋号で新たなスタートを切る。阪急百貨店を運営するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが、セブン&アイ・ホールディングスから買収して準備を進めていた。老朽化した建物は建て替えも視野に入っているというが、装いを新たにした三宮の顔はどんな歴史の象徴となるのだろう。