関学、薄氷の勝利「ほぼ負け試合」 関西学生アメフット

後半、パスで攻める関学大のエースQB奥野(岡野祐己撮影)
後半、パスで攻める関学大のエースQB奥野(岡野祐己撮影)

 アメリカンフットボールの関西学生リーグは29日、神戸市王子スタジアムで3試合が行われ、昨季の学生王者、関学大が神戸大に17-15で逆転勝ちし、開幕4連勝とした。

 学生王者の関学大が序盤から窮地に陥った。第1クオーター、エースQB奥野がいきなりパスインターセプトを許す。嫌な流れを断ち切るようにRB斉藤が45ヤードを走る先制TDを奪ったが、第2クオーターには神戸大に完璧なスペシャルプレーでTDを許し、7-8で試合を折り返した。

 後半、QB奥野のTDパスとFGで逆転したものの、神戸大の堅守が光り、奪ったTDはわずか2本。奥野はパスは2本インターセプトされ、146ヤードの獲得にとどまり「ほぼ負けのような試合。ここまでの実力しかないとわかった」と唇をかんだ。

 試合前から集合時間に遅れる部員が出るなどチームのまとまりに欠けていたといい、鳥内監督は「態度がなめとる。普段から取り組みが甘い」。主将のDL寺岡は今季けがで試合に出場できておらず、「練習でミスがあっても厳しく指摘できていなかった」とどこかチームメートに対して遠慮もあったという。寺岡は「(チーム全員が)変わるしかない」と再起を誓った。(岡野祐己)

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