浪速風

消費税の使われ方をチェックしよう

辛口で知られたコラムニスト、山本夏彦は税金について達観していたようである。「税務署は税金はとられるものではない、納めるものだというが、私はあれはくれてやるものだと思っている。くれてやって、すぐ忘れるものだと思っている」(「税金はくれてやるもの」)

▶納める側がさっぱりした気持ちで、という心構えを山本なりに示したものだろう。もっとも消費税が上がり、これまでより多く支払うとなると、まったくきれいさっぱりとした気持ちで、というわけにもいくまい。すでに日用品をまとめ買いする人もいた。この週末もそんな動きがあちこちで見られそうである。

▶ただ、無限に買いだめをするわけにはいかない。いずれ増税分は負担することになる。山本は先の文章で「すぐ忘れる」としているが、使い道まで忘れるとは書いていない。むしろ国民の税金感覚を養わないといけないという。税金を負担する以上、使われ方をしっかりチェックしたい。