引退表明の巨人・阿部が4年ぶりマスク 本塁打で恩返し

2回表、観客に手を上げベンチに下がり一塁へ守備変更した巨人の阿部慎之助捕手=東京ドーム(今野顕撮影)
2回表、観客に手を上げベンチに下がり一塁へ守備変更した巨人の阿部慎之助捕手=東京ドーム(今野顕撮影)

 巨人が27日、DeNAを下した。

 万感の思いをひと振りに込めた。巨人の阿部は四回、内角直球を完璧に捉えた。ライナーで右翼席に入る7号ソロ。「気持ちいい本塁打を打たせてもらって、感無量」。喜びをかみしめた。

 レギュラーシーズンのホーム最終戦は、引退表明した40歳への感謝を込めて、「ありがとう 慎之助」と銘打たれた。約4年ぶりにマスクをかぶり、受けたい投手に指名したマシソンが先発。「首に激痛が走ったときもマシソン。ファウルチップで」と捕手継続を難しくする一因となった逸話を明かしていたが、一回に胸にファウルチップを受け、苦笑いした。

 二回に投げた沢村には、過去にサインを見落としてマウンドで頭をたたいたが、今回は握手。一塁を守っていた八回に、ファンから万雷の拍手を受け、仲間に出迎えられながらベンチに退いた。

 試合には入団当時監督だった長嶋終身名誉監督も駆けつけ、「スタンドの雰囲気がいつもと違うのはすぐに分かった。そんな試合で本塁打を打ってしまう阿部くんはやっぱり大したもの」。原監督は「巨人史上最強の捕手」と改めて絶賛した。

 これで最後ではない。「日本一になって泣こうと思う」。有終の美を飾るまで、涙はとっておく。(小川寛太)

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