がん治療中の親をもつ小学生を対象とした支援プログラムを、淀川キリスト教病院(大阪市東淀川区)が10月からスタートさせる。11月までの全4回で、参加者を募集中。少人数グループでの話し合いや表現活動を通じて、子供たちに自分の置かれた状況や感情に対処する力を養ってもらう取り組み。子供たちだけでなく、親たちにとっても、悩みや不安を分かち合う場となっている。
親のがんを知った幼い子供は、入院や投薬などのがん治療によって不在がちになったり体力が衰えたりといった家族の変化に対して不安や怒りを感じることが多い。さらには、「自分が悪い子だから親が病気になったのでは」などの罪悪感を抱くこともあるという。
このような子供らのストレスを緩和するために実施するプログラムは「クライムプログラム」と呼ばれ、米国では普及しているグループワーク。同病院では、看護師や臨床心理士、医療ソーシャルワーカーらがファシリテーターとして参加し、子供たちを精神面で支えることを目指す。