【ワシントン=住井亨介】米国の民間人権団体「北朝鮮自由連合」などは24日、中国に対して脱北者の北朝鮮への強制送還を止めるよう求める抗議活動をワシントンの在米中国大使館前などで展開した。
参加者はろうそくをともして、「中国は脱北者を殺すな」などと書かれたプラカードを掲げながら、強制送還された脱北者の名前を読み上げた。
北朝鮮による拉致問題の解決に米国内で尽力している同連合のスザンヌ・ショルティ代表は「(強制送還された)脱北者は多くの場合、処刑される。(中国の)習近平国家主席の政策のために、恐ろしいことが起こっている」と訴えた。
今年8月に公表された国連の報告書によると、2018年に韓国へ入った脱北者は1137人。中国から北朝鮮へ強制送還された脱北者は拷問、性的虐待などを受けているという。