NGT48暴行事件でファン男性側「山口さんとつながり」と主張 損賠訴訟

 しかし、同年秋には、山口さんはつながりが発覚することを恐れて連絡をしなくなった。男性は30年10、11月に計2回、握手会で山口さんと会い、疎遠になった理由を尋ねた。山口さんは、自分と男性が「つながっている」とほかのメンバーから言われたことを告げ、「噂になったら困る。怖い」「応援してくれるのはありがたいし(男性の)ことは嫌いじゃない。助けてくれるのはうれしいけど、噂もあるから、やっぱり不安だ」などと話したとしている。

 NGT48では、メンバーがファンと個人的に会うことなどが禁止されており、発覚すると処分を受けることがある。

 男性は握手会のために80万円を用意し、山口さんとの握手券(1枚1千円)を800枚入手して握手会に参加。握手券は1枚で10秒会える権利があり、男性は山口さんと8千秒(約2時間13分)間話せたという。

 その後、男性は事件当日の30年12月8日、山口さんに関係の修復を求めて話し合おうとして、友人の男性と山口さんが住むマンションで待機。現場では、山口さんの部屋の玄関のドアを友人と山口さんが引っ張り合っただけで、山口さんが主張する「顔をつかむ」などの暴行はなかったとしている。

 AKS側は、男性が事件直後、他のメンバーが事件に関与していることを認めたことから、グループのメンバーの信頼関係が損なわれるなどして劇場公演やツアーが中止に追い込まれ、計1億円以上の損害が発生したと主張。このうち3千万円を賠償するよう求めている。

 この裁判では、20日に進行協議が同地裁(篠原礼裁判長)で開かれ、男性側は準備書面を提出。AKS側の弁護士は、準備書面の内容について「何が真実か分からない。客観的証拠を出して立証してもらいたい」とコメントしていた。

 男性2人は昨年12月8日夜、新潟市内の山口さんの自宅マンション玄関先で、山口さんの顔をつかんで押したなどとして、新潟県警に暴行容疑で逮捕された。新潟地検は同月28日、2人を不起訴処分にしている。

 研音は24日、産経新聞の取材に対し、山口さんに事実確認を行ったとした上で、男性と山口さんのつながりや男性に対する発言内容を否定した。

 また、AKSは同日、取材に対して「具体的な証拠が出ていないので判断できないが、事件の真実を引き続き追求していきたい」と話した。