【ベルリン=宮下日出男】ドイツ検察当局は24日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れに絡み、問題の公表を意図的に遅らせて株価を操作した罪で、ヘルベルト・ディース最高経営責任者(CEO)ら現旧経営陣の幹部3人を起訴したと発表した。
他に起訴されたのは、ディーター・ペッチュ監査役会会長と規制逃れ発覚当時の会長だったマルティン・ウィンターコルン氏。
排ガス規制逃れは2015年9月、米当局の調査を受けて明らかになった。検察当局の発表によると、3人は遅くとも同年7月までに、規制逃れの発覚によって大きな財務上の影響が出る可能性を認識しながら、法的に義務付けられた情報の開示を適切に行わず、株価を操作したとしている。
DPA通信によると、3人は罪を否定しており、法廷で争う構え。