シベリア遺骨問題で民間団体が派遣参加取りやめ

 国の戦没者遺骨収集事業をめぐり、シベリア抑留者として収容された遺骨が日本人ではない可能性が高いと鑑定され、厚生労働省が公表していなかった問題を受け、NPO法人「JYMA日本青年遺骨収集団」が、国の戦没者遺骨収集事業への参加を当面、見送ることを明らかにした。

 JYMAは学生主体の若い世代で構成。遺骨収集は日本遺族会なども携わるが、会員が高齢化。今回の決定により、遺骨収集への影響も懸念される。

 厚労省が19日、ロシアで日本人として収容した遺骨のうち、平成11~26年に収集された計597人分が日本人でない可能性があると公表したことを受け、20日の理事会で決めた。

 JYMAは誤りを避けるため、現地で焼骨せず、国内に持ち帰り詳細な鑑定をするよう提言。しかし、国はDNA型鑑定をする歯などをのぞき、現地で焼骨しており、今後も従来通りの方法を提示している。

 JYMAの赤木衛理事長(55)は「焼骨したら詳細な鑑定ができなくなる。これだけの誤りが発覚したのだから、即座に変更すべきだが、厚労省は責任の所在も再発防止策もはっきりしない」と指摘している。

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