希少がんと共に生きる

宮川典子議員が残してくれたこと がん検診推奨は使命

 参院選公示前の6月、候補者の総決起大会に顔を出していた。だが、関係者によると、8月中旬ごろ、後援会幹部が入院先の都内の病院に向かったところ、面会謝絶で会うことがかなわなかったらしい。

 人知れず闘病を続けていた宮川氏を激励することができなかったのは悔やまれる。自民党は衆院山梨1区について、宮川氏と中谷真一氏をコスタリカ方式で交互に公認してきた。大病を抱えていることが知られてしまうと、選挙区で公認が得られなくなってしまう-。そんな懸念があったのかもしれない。

 がんがこの世からなくならない以上、早期発見、早期治療こそが生存率を高める確実な方法だ。だが、日本の受診率が高いとはとても言えない。

 平成28年に実施された厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、日本のがん検診受診率は、男性は胃がん、肺がん、大腸がん検診で4~5割程度、女性は乳がん、子宮頸がん検診を含めた5つのがん検診で3~4割程度にすぎない。

 罹患してから3年目を迎えているが、がん検診をまめに受けていれば、小腸が破れて無数のがん細胞が腹膜に散るという悲惨な事態は避けられたのではないか、という思いは強い。