浪速風

平尾さんの遺言 ラグビーW杯代表に温かい目を

壇上の平尾誠二さんは、少しやつれているように見えた。平成28年1月、関西大学と産経新聞が主催したスポーツフォーラムにパネリストとして参加してもらったときのことだ。今から思えば、辛い闘病生活を送られていたのだと思う。だが、そんな素振りは少しも見せず、いつもの軽妙な語り口で聴衆をとりこにした

▶フォーラムは前年のラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会での日本代表の躍進を受けて開催。平尾さんが語ったのは、尽きることのないラグビーへの情熱、選手やスタッフへの深い愛情だった 

▶「日本大会は、さらに期待が高まるでしょう。この期待に耐え、何を言われても動じずにやりきるのは難しい時代に突入しています。そのようなことを理解し、応援していただきたいと思います」。20日に開幕を迎えた日本大会を見ることなく、28年10月に他界したミスター・ラグビーの遺言。温かい目で日本代表の活躍を見守りたい。