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朝晴れエッセー

「8月31日」 9月18日

1年365日、元旦や家族の誕生日のように昨年はこうだったね、10年前はこんなだったんだって成長をたどれる日もあれば、ある時期だけ特別な意味を持つ日もある。

8月31日。言わずもがなの子供たちの長い夏休みの最終日である。

終業式の日にたくさんの学用品を入れて帰宅したままの手さげ袋からは、うす汚れたくさい上ぐつ。足が大きくなってキツくなったよねって少し言い訳しながら、8月31日夕暮れのスーパーに買いに走ったっけな。

読書感想文より書きやすいからすぐに描けるよって31日まで白紙にしておいた絵画。みずみずしく乾ききらない水彩画をドライヤーで必死に乾かしたこともあった。

新学期に雑巾を2枚提出なんて、ぬい物の苦手な私にとっての試練もあった。前日まで放っておいたのは棚に上げておくとして、当時の先生、ゴメンナサイ。タオルをそのまま紛れこませたこともあったっけ。 学校に合わせて、9月にがらりと生活が一変したあの時期。下の娘も今春から社会人となり、新学期という区切りもなくなった。気づかないうちにすっかり8月31日が普通の日になっていたのだ。

まだまだ暑い9月、元気に登校する近所の子供たち。ランドセルの中身を勝手に想像しながら、ニヤリと見送った。

辻本薫(54) 奈良市