南東北3県警が大規模災害訓練

 立谷川上流部では、大雨で流された倒壊家屋に残された人の安否が心配された。援助隊は「サトウイチロウさん、サトウジロウさん」の家屋と確認。だが、2階建て家屋は1階部分が流されなくなっており、残った2階部分に2人がいる可能性がある被災者を救出に向かった。

 まず駆けつけた天童市消防本部の援助隊員が屋根に登り、スコップで瓦礫を除去。続いて福島県警の援助隊員も加わり「警察です、だれかいますか?」と呼んだが「(生体)反応なし」と確認した。倒壊家屋の住人が「サトウジロウ、サトウタロウの2名」と氏名確認がとれたため、周囲を静かにさせて「サトウさーん、サトウさーん」と何度も呼んだが確認できなかった。

 新たに宮城県警も加わり土砂を除去。ドリルで屋根に穴を開け、さらにチェーンソーで屋根を開口し、倒壊家屋の中を確認。倒壊家屋に人がいたと想定し、被災者をバスケットストレッチャー(担架)で搬送した。

 倒壊家屋からの救助訓練に山形県警の太田善久災害対策官は「ふだん訓練ができない消防や他県警と一緒に訓練活動ができ、効果的だった。合同調整所など設置し3県警ともに情報を一元化できた」などと広域緊急援助隊の訓練を振り返った。

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