球団との交渉決裂 阪神退団の鳥谷、来季はいずこへ

9月16日の巨人戦で、鳥谷の代打出場に沸く阪神ファン。縦じまのユニホーム姿を見られるのもあとわずかだ=東京ドーム
9月16日の巨人戦で、鳥谷の代打出場に沸く阪神ファン。縦じまのユニホーム姿を見られるのもあとわずかだ=東京ドーム

 プロ野球阪神のベテラン、鳥谷敬内野手(38)が今季限りで縦じまのユニホームを脱ぐことになった。歴代2位の1939試合連続出場に、史上50人目の2千安打。輝かしい記録を残してきたものの近年は衰えを隠せず、球団が引退を勧告。しかし、本人の現役続行への思いは強く、交渉は物別れに終わったからだ。今後は他球団への移籍を模索することになるが、生え抜きの幹部候補生は後味の悪い形で16年間プレーしたチームを去ることになる。 (上阪正人)

副社長「簡単に言うと物別れ」

 「タイガースでユニホームを着てやるのは、今季で最後」。鳥谷が報道陣にこう明言したのは、8月31日のことだった。

 鳥谷によると、2日前の29日に球団幹部と来季の去就について協議。その際、「引退してくれないか」と事実上の戦力外通告を受けたという。

 鳥谷の発言を受けて、阪神の谷本修球団副社長も状況を説明。「タイガースのスターとして現役生活を終えてもらえないだろうか、と話をした。だが彼の現役へのこだわりが強かったので、簡単に言うと物別れに終わった」という。

 鳥谷は2004年に自由獲得枠で早大から入団。1年目から遊撃手のレギュラーに定着し、05年のリーグ優勝に貢献した。これまでゴールデングラブ賞を遊撃手で4度、三塁手で1度獲得し、ベストナインにも6度輝いている。

 だが、今季は代打での起用が中心で、9月17日現在の成績は打率2割1分2厘で3打点。14年オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使し、5年20億円(推定)の大型契約を結んだが、年俸に見合った活躍ができているとはとてもいえないのが現状だ。

真弓も今岡も

 阪神では過去にも、チームを支えてきたスター選手が戦力外通告を受け、他球団でのプレーを希望した例がある。