十段戦初参戦の仲邑初段、七大タイトル最初の勝負めしは母手作りのお弁当

十段戦に初参戦した仲邑菫初段(左)。古田直義四段との対局で2手目を打った=16日午前、大阪市北区の日本棋院関西総本部
十段戦に初参戦した仲邑菫初段(左)。古田直義四段との対局で2手目を打った=16日午前、大阪市北区の日本棋院関西総本部

 囲碁の最年少プロ、仲邑菫初段(10)が16日、大阪市北区の日本棋院関西総本部で行われている第59期十段戦(産経新聞社主催)の予選で、古田直義四段(50)との対局に臨んでいる。

 仲邑初段の兄弟子の大橋成哉七段(29)は「序盤から前例のない進行です」と解説。特に、仲邑初段はAI(人工知能)搭載囲碁ソフトの影響を受けたとみられるという。「どちらも時間配分に合わせた進行で、まだまだ互角です」と分析した。

 午前11時45分、昼食休憩に入った。仲邑初段にとっては昼食休憩がある棋戦も初めて。プロ入り後、初の勝負めしは母、幸(みゆき)さん手作りのお弁当だ。

 肉類が好きという仲邑初段。お弁当には、仲邑初段のリクエストで、チンジャオロースーが入っているという。仲邑初段はこれまでも「お母さんのチンジャオロースーが好き」と話していた。

 幸さんは「娘は大人と同じぐらいの量を食べています。よく食べ、よく寝ています」と話していた。

 この日、長時間の対局になることから、幸さんはチョコレートを準備してきたが、仲邑初段は午前中、それをやんわりと断り、対局室には麦茶が入ったピンクの水筒だけを持参したという。

 対局再開は午後0時半。

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