新聞に喝!

愛知の企画展中止をめぐる笑止 京都大学霊長類研究所教授・正高信男

実行する気がどれほどあるのか分からない脅迫で75日間の予定がたった3日で終わるとまでは予見できなかっただろう。早期の幕引きには、「日本国民の心を踏みにじる」と批判し、少女像の展示中止を求めた河村たかし名古屋市長によるところも大きいのではないか。愛知県の大村秀章知事は、河村市長の要請を「表現の自由を保障した憲法第21条に違反する疑いが極めて濃厚」だと批判した。企画者の甘言にのせられた大村知事の狂言回しぶりと、それに同調した一部マスコミの論調は笑止というほかない。

【プロフィル】正高信男

まさたか・のぶお 昭和29年、大阪市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。専門はヒトを含めた霊長類のコミュニケーションの研究。

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