東京都港区の住宅メーカー、ジブンハウスはAR(拡張現実)を使った教育事業を始める。住まいを学び、子供たちの成長を育む「住まい教育」(住育)の一環として、積み木を使って自分だけの街をつくってもらうといった無料体験会を全国各地で展開する。
同社は「家はスマホで買う時代」をコンセプトに事業を展開。土地探しから内覧までをAI(人工知能)とARを使って、スマートフォンで行える物件マッチングサービスなどを提供している。今回の教育事業はスマホ世代に最新技術をアピールし、顧客開拓につなげるのが狙いだ。
手始めとして、今月14~16日の3日間、東京都渋谷区神宮前のデザインフェスタギャラリーで「ARツミキタウン」を開く。発泡スチロールに塗装をほどこした「積み木」を積み上げると、モニター上にARで家や店舗、自動車や列車が映し出され、自分だけの街を作ることができる。
今後は同様の「住育イベント」を札幌から鹿児島まで全国100カ所で順に開催する予定だ。ARで時計台や名古屋城、道頓堀なども登場させ、地域の特色を生かしたイベントにしていきたいとしている。
デザイン事業部の小野寺彩香さんは「子供の時に一度は遊んだ積み木。気軽に遊んで、街づくりをする中でテクノロジーの力で想像力を豊かにしてほしい」と話している。