両陛下、秋田県ご訪問 動物愛護センターご視察

秋田県動物愛護センターで、施設概要の説明を受けられ、保護された秋田犬をご覧になる天皇、皇后両陛下=7日午後2時47分、秋田県秋田市(代表撮影)
秋田県動物愛護センターで、施設概要の説明を受けられ、保護された秋田犬をご覧になる天皇、皇后両陛下=7日午後2時47分、秋田県秋田市(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は7日、第39回全国豊かな海づくり大会の式典臨席などのため、特別機で秋田県に入られた。海づくり大会への臨席は「全国植樹祭」「国民体育大会」とともに、天皇陛下が上皇さまから引き継いだ毎年の地方公務で、皇太子時代から担われる国民文化祭への臨席も加え「四大行幸啓」と呼ばれる。両陛下の海づくり大会へのご臨席は初めてとなる。

 両陛下は同日、保護された犬の譲渡や、動物愛護活動のボランティアを育成する県動物愛護センター(秋田市)をご視察。児童らがリードを使って保護犬を歩かせたり、犬の心音を聞いたりする様子を見学した後、両陛下も実際に体験された。陛下は、ご一家で飼育している保護犬「由莉(ゆり)」の写真をポケットから取り出し「うちにもいるんだよ」と児童に語りかけられていた。案内役の施設担当者には「命をつなぐというのは、非常に素晴らしいですね」と話された。

 皇后さまは犬と自分の心音を聞き比べた児童に「どっちが速かったかな」と話すなど、笑顔で交流されていた。

 海づくり大会の式典は8日に同市で行われる。

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