「結果を見れば元夫の暴行容認」母親、虐待死公判で供述 - 産経ニュース

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「結果を見れば元夫の暴行容認」母親、虐待死公判で供述

船戸優里被告(三尾郁恵撮影)
船戸優里被告(三尾郁恵撮影)

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=が両親から虐待を受けて死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判の第4回公判が6日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた。優里被告は検察側の質問で、元夫の雄大(ゆうだい)被告(34)=同罪などで起訴=による結愛ちゃんへの暴行について「結果を見れば容認したことになる」と話した。結愛ちゃんが「ゆるして」などと書いたノートの記載を問われると「今思えば私と雄大が結愛を追い込んだ」と答えた。

 優里被告はこれまでの公判で、雄大被告から心理的に支配され、雄大被告の暴行を止められなかったと主張している。

 検察官が「児相や医師からの支援の手を振り払って自ら孤立したのでは」などと問うと、「その時は結愛のためにした行動だった。結果的に結愛を死なせてしまった」とうつむいた。

 弁護側によると、優里被告は雄大被告と今年4月に離婚し、息子の親権者となっているといい、刑期を終えたら「みんなの助けをもらって息子を育てたい」と述べた。また「船戸優里を一番許せないのは私。私が悪くてどうすればいいか答えが出ない」と泣きじゃくる場面もあった。

 優里被告は裁判員から「夫のしつけを体を張って止めたことがあるか」と問われると「体を張ったことはない」。別の裁判員の「(けがをした)結愛ちゃんに正面から向き合うことを避けたかったのか」との質問には「あざを見ると、体と口が動かなくなってしまって見られなかった」と答えた。

 この日は優里被告の父親が証人として出廷し「優里と結愛の異常に気付いてあげられなかった」と悔やんだ。精神科医は「DV(ドメスティックバイオレンス)と虐待が混合した、典型的で最悪な例の一つ。社会の責任だ」と証言した。