浪速風

殺到した宝塚市の就職氷河期採用

はっきり言ってこのご時世、当然の結果だったかもしれない。たった3人の採用枠に全国から1800人を超える応募が殺到した。30代半ばから40代半ばのいわゆる「就職氷河期世代」を対象に、兵庫県宝塚市が行った正規の事務職員募集である。倍率はなんと約600倍だ

▶宝塚市によると、想定を大きく上回ったため、1次筆記試験は当初の3カ所から10カ所に増やして対応するという。中川智子市長は「同様の取り組みが他自治体や企業にも広がってほしい」とコメントを出したが全く同感だ。40歳前後といえば本来、働き盛りと呼ばれる年頃である 

▶ところがその年代だけ給与がダウンする「アラフォー・クライシス」とか、親の退職と子供の非正規雇用を示す「7040問題」とか。状況は厳しい。政府は今夏「支援推進室」を内閣官房に設置してようやく本腰を入れ始めた。人間、努力が大事なのはもちろんだが、個人の努力だけではどうにもならないこともある。