来年4月に「京都芸術大」に校名変更する方針を示している京都造形芸術大(京都市左京区)に対し、京都市立芸術大(同市西京区)は2日、大きな混乱を招くとして、造形芸大を運営する学校法人瓜生山(うりゅうやま)学園に名称の使用差し止めを求める訴訟を大阪地裁に起こした。
市立芸大は、変更される校名について「本学の名称や略称と同一、あるいは酷似している」と指摘。8月末に造形芸大が名称変更を正式に表明して以降、市立芸大の在学生や卒業生などに予想以上の混乱が生じているといい、提訴に踏み切ったとしている。
これまで造形芸大側に名称変更の中止や再考を複数回申し入れており、引き続き協議は続けたいという。
瓜生山学園は「今回の名称変更について法的にも一切問題はないと考えており、裁判に対しては粛々と対応する」とのコメントを出した。