甘みいっぱいの「夏イチゴ」奈良・天川村で栽培成功 地元かき氷店も応援

甘みいっぱいの「夏イチゴ」奈良・天川村で栽培成功 地元かき氷店も応援
甘みいっぱいの「夏イチゴ」奈良・天川村で栽培成功 地元かき氷店も応援
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 標高800メートルを超える奈良県天川村洞(どろ)川(がわ)地区で「夏イチゴ」の栽培が成功し、今夏から出荷が始まった。この快挙に沸くのが、人気店がひしめく地元のかき氷店だ。酸味の強い夏イチゴはかき氷には不向きだったが、この品種は甘み、香りとも十分。「かき氷にとってイチゴはエース級の果物。夏場に果肉が使えるようになれば画期的だ」。奈良市の人気6店は、9月1日から新作かき氷を曜日替わりで提供し、洞川夏イチゴをPRする。(川西健士郎、竹谷朋美)

 夏イチゴは本来のシーズンとは正反対の夏から秋にかけて収穫される。生産は北海道や東北などの寒冷地に限られ、出荷量は市場全体のわずか2%ほどにすぎない。天川村の担当者は「近畿地方では夏イチゴの産地はめずらしく、夏でも涼しい村の気候を生かした新たな特産品になるかもしれない」と着目。昨年度までに試験栽培した6品種のうち、信州大が開発した「信大BS8-9」が最適と分かり、今年度から本格的な栽培に移行した。

 奈良は「あすかルビー」や「古都華」といったブランドイチゴの産地として知られる。一方、奈良市には氷の神様を祭る氷室神社があり、平成26年からは全国各地の有名かき氷店が集う「ひむろしらゆき祭」も開催されている。かき氷は奈良の定番スイーツとして親しまれ、近くの旧市街地「ならまち」周辺は人気店がしのぎを削る激戦区だ。