【近ごろ都に流行るもの】「PA(ピーエー)って何者?」(下)「自分らしい死」の願い支える看取り屋(2/3ページ) - 産経ニュース

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近ごろ都に流行るもの

「PA(ピーエー)って何者?」(下)「自分らしい死」の願い支える看取り屋

 同時期にペットショップ店員から転じた佐々木優さん(33)は、見習いとして働き始めて1カ月で看取りに立ち会った。医師の死亡確認に同行。涙する家族を前に何もできない申し訳なさとともに、人のために本気で働ける仕事だと感じた。「その方らしい生をまっとうできるよう、寄り添うことが僕たち『看取り屋』のプライドです」

 大学卒業後事務職として働いていた山内美郷さん(28)は、父親が最期を過ごしたホスピスの職員の仕事ぶりに感動。「資格のない私にもできることはないか」と就職情報を探してPAを知った。「また次に会えるかわからない患者さんと向き合い、仕事には常にスピード感が伴う。ご遺族から『いい生活ができた』といわれたとき、PAになった喜びを感じた」。目標を尋ねると、「結婚してママさんPA第1号になること」。はにかみながら答えた。

 学歴・職歴不問で、同診療所で採用したPAは4年間でおよそ50人にのぼるが、このうち20人ほどがすでに退職した。経験豊富な看護師がPAとして入社したものの、なじめずに辞めてしまったケースもあったという。

 見習い期間の3年間に行う座学教育では、死生観の考察を重視し「医療人としての質を高める」と安井院長。その間の基本給は週5日勤務で月約25万円。一人前として「認定」されると30万円に上がり、当直などの諸手当を含めた年収は550~600万円。10年後にはPA150人体制を目指している。

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 国の統計によると、平成29年の死亡者数は134万人で、令和22(2040)年をピークに、さらに33万人以上の上乗せが推計されている。病院のキャパシティー不足、医療費削減の問題からも終末期の在宅医療の拡充は社会的な要請である。

 横浜市内に5月、在宅医療専門の「アーチクリニック」を開いた関根一真院長(35)は、やまと診療所の非常勤医師として働いた経験がある。