大嘗祭 伝統に即し茅葺き屋根で 自民議連が菅長官に検討要請

菅義偉官房長官へ大嘗宮の茅葺き文化伝承の申し入れを終え、記者団の質問に答える茅葺き文化伝承議連の山口俊一会長(左)と務台俊介事務局長=30日午前、首相官邸(春名中撮影)
菅義偉官房長官へ大嘗宮の茅葺き文化伝承の申し入れを終え、記者団の質問に答える茅葺き文化伝承議連の山口俊一会長(左)と務台俊介事務局長=30日午前、首相官邸(春名中撮影)

 茅葺(かやぶ)き文化の保全継承を目指す自民党の「茅葺き文化伝承議員連盟」の山口俊一会長は30日、菅義偉(すが・よしひで)官房長官と首相官邸で面会し、11月に行われる皇位継承に伴う重要祭祀(さいし)、大嘗祭(だいじょうさい)の舞台「大嘗宮(だいじょうきゅう)」の屋根材を茅葺きに仕様変更するように要請した。菅氏は「内部で検討してみる」と述べた。

 歴代、大嘗宮(だいじょうきゅう)の屋根は茅葺きだが、今回は経費削減のため板葺きで造営される方針。山口氏は面会後、記者団に対し「茅葺きは日本の歴史伝統文化であり守っていきたい」と語った。

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