朝晴れエッセー

娘との皇居ランニング・8月29日

「来月、一緒に皇居一周ランニングしないか!?」、一緒に暮らしている娘に声をかけた。私は上京した際には必ず、早朝の皇居一周ランニングを楽しんでいる。朝の皇居ランはとても爽快だ。

私は今年還暦を迎えた。以前から、還暦の年には娘と皇居を走りたいと思っていた。ダメもとで娘を誘ってみたのである。「いいねぇ~皇居ラン。私も機会があったら一度走ってみたいと思ってたんだ!」と、まさかの答え。さらに、「お姉ちゃんも誘ってみようか?」と。長女は大阪で働いている。わざわざ東京までやってくるはずがないと思っていた。ところが、次女の誘いを二つ返事で了解したのだ。

こうして、父娘3人での皇居ランが実現することとなった。前日夕方、永田町の首相官邸前のホテルに集合した。夜は、娘たちが還暦の祝宴を設けてくれた。翌日が気がかりだったが、ついつい深酒してしまった。二日酔い気味ながら朝6時にロビーに集合、3人で皇居に向かう。

二重橋前で皇居に一礼、いよいよスタートだ。走りには自信があったが、20代の娘たちはさすがに速い。娘たちに遅れたが30分を切ってゴールした。娘たちからは「なかなかやるじゃん」「まだまだ若いね!」と声をかけられた。令和元年の還暦、娘との皇居ランは一生の思い出になった。

夕方、帰路につく。別れ際に長女が私に言った、「お父さん、今度は大阪城一周ランニングしようか!」と。大阪城を娘たちとランニングする自分を想像し、思わず笑みがこぼれた。

栂野(とがの) 洋司 60 会社員 松江市