ご近所の家事をお手伝い「ふたばサービス」 助けられた分、自分も(2/2ページ) - 産経ニュース

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ご近所の家事をお手伝い「ふたばサービス」 助けられた分、自分も

 ◆「救われた気に…」

 依頼者との間に社協が入ることで、知らない人の家に行く怖さがない。活動は短時間で負担も少ない。「無理しないでやってください」という社協の担当者の励ましにも背中を押された。「最初の活動は通院の付き添いでした。自宅からタクシーで病院に行き、タクシーで戻る2、3時間の活動でしたが、『ありがとう』とお茶を出してくださった。私でもできる、と思いました」

 テレビが映らないという高齢者のリモコンを調整した。止まっていた時計を動かした。新しいオーブンレンジの使い方を教えた。そのたびに「ありがとう」「あなたは何でもできるね」と喜んでもらえる。

 「普段の生活では自分のだめな部分に目が行きがちですが、お礼を言われると救われた気になる。遠方でなかなか介護できない親への罪滅ぼしというか、親にできない分を地域でやっているというか…」

 担当する高齢者が体調をくずしてしばらく依頼がないと心配になる。社協が間に入るため、直接連絡は取れない。少しさびしいが、その距離感が安心でもあり、互いに過重な負担をかけないことにつながる。

 大都会の真ん中で、住民が世代を超えてゆるく結びつく。千代田区の高齢化率(平成30年1月1日現在)は17・79%と東京23区で2番目に低いが、高齢者人口は増えている。近すぎず、遠すぎず。そんな微妙な距離感が地域を支えている。