朝晴れエッセー

おすもうさんと娘・8月26日

「おすもう、はじまるよ~」と、声をかけると、「はいっ」と大きな返事をし、遊びをやめてテレビの前で正座する5歳の娘。

現在身長96センチ、体重12キロ。わが家に来たのは2歳半のとき。当時は80センチに届かず、体重も8キロ。歩くこともできなかった里子の娘が、相撲と聞くと、ニュースであっても走って来るまでになった。

なぜそんなに相撲好きになったのか…思い起こせば初めてわが家に来たとき、たまたまつけたテレビで相撲が映っていて、裸の大きな人たちが、ぶつかったり、投げとばす様子にくぎ付けになっていた。生まれて初めて見たテレビだった。以来、相撲が映っているとき、チャンネルを変えると怒り、新聞に、力士の写真が載っていると、真剣に見ている。

いつの間にか私まで相撲情報にアンテナを張るようになり、それまでワイドショー程度の知識しかなかったのにどんどんその魅力にはまってきて、夕方が待ち遠しい。

子供が行きたがると思って始めたディズニーランド貯金だったが、娘は「おすもうさんみにいきたい」と熱望するため、現在は両国貯金と目標を変更。五百円玉をコツコツためている。

「おすもうさんにだっこしてもらったら、おおきくなるかなぁ、ねぇ、おかあさん」。正座で見ていたはずの娘は、いつの間にか私のひざの上で甘えながらの観戦に。だっこというより、ひょいっと肩に乗せてもらっちゃうかもね、と想像して笑ってしまった。

安藤真由美(55) 新潟県柏崎市