もう一筆

佐々木朗希投手の活躍に期待

高校生最速の163キロをマークした佐々木朗希投手(岩手・大船渡)の雄姿がほぼ1カ月ぶりに見られることになった。今月末から韓国で開かれるU18ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバーに選出されたからだ。

初めて佐々木投手を取材したのは夏の甲子園切符がかかった岩手大会だった。その第一印象は「ものが違う」である。脳裏に浮かんだのは、大リーグでも活躍したロッテ時代の伊良部秀輝投手の姿だった。

ロッテはプロ野球取材で担当した球団の一つ。伊良部投手は当時の国内最速158キロをマーク、西武時代の清原和博選手とも名勝負を繰り広げた。190センチを超える長身から投げ下ろす投球スタイルが、身長190センチの佐々木投手とオーバーラップしたからだ。

投球の角度はむしろ佐々木投手の方が勝っている印象だ。岩手大会の4回戦で大谷翔平選手(大リーグ・エンゼルス)が花巻東時代に記録した160キロに並んだ1球は圧巻だった。右バッターの糸を引くように外角低めに決まった投球に打者はピクリとも反応できなかった。

野球で140キロ以上の速球は天性の素質がないと投げられないといわれる。教えて投げられるものではないからだ。佐々木投手が授かった天性の素質は計り知れない。世界の舞台でどんな投球を披露してくれるのか、今から楽しみだ。(石田征広)

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