24日に行われたバドミントンの世界選手権男子シングルス準決勝で、桃田賢斗(NTT東日本)はインドのB・サイプラニースを2-0で破り、決勝進出を決めた。
準決勝とは思えない短時間でインド選手を退けた。桃田は42分で試合を終えて2連覇に王手をかけた。それでも「点数的には抑えられたが、球が甘くなって決められてしまう場面には納得いっていない」と反省点を口にした。
1点が入るごとに大歓声を浴びた。前日とは打って変わって多く詰めかけた観客に、桃田は「緊張して動きも重かった」という。その影響で、出だしは少し競る場面も見受けられたが、焦らずに左右前後に球を散らして揺さぶり、難なく振り切った。第1ゲームは13失点、第2ゲームは8失点と終始、圧倒した。
ここまで全試合をストレートで勝ち上がっている。決勝に向けては「全部2-0で勝つ勢いでコートに入れたら」と力強い。日本勢初の2連覇へ、一点の曇りもない。(久保まりな)