「勝ち切れてよかった」 女子複のフクヒロ、3年連続決勝進出 世界バドミントン

 24日に行われたバドミントンの世界選手権女子ダブルス準決勝で、福島由紀、広田彩花組(アメリカンベイプ岐阜)は杜●(=王へんに月)、李茵暉組(中国)を2-0で破った。

 3年連続の決勝進出をかけた緊張感ある舞台でも、福島、広田組はいつも通りだった。コートを2人で駆け回り、落ち着いたプレーで決勝進出日本勢一番乗り。福島は「勝ち切れてよかった」と安堵した。

 第1ゲームを21-11で先取して迎えた第2ゲームは苦戦した。序盤からリードを奪われては追いつくシーソーゲーム。16-16の場面で判定が覆って相手ポイントになるという嫌な流れもあったが、「すぐ気持ちを切り替えた」と福島。逆境をものともせずに、抜け出した。

 主要国際大会で安定的に成績を残してきた一方で、直近の7月のジャパン・オープン(OP)、タイOPでは攻め込まれて負けるパターンが続き不安を抱えていた。それでも、福島が「がむしゃらにでも返す気持ちで練習してきた」というように、今大会はしっかりと修正して臨んでいる。

 五輪出場権をともに争う高橋、松友組が準々決勝で敗退する中、着実に決勝へと駒を進めた2人。過去2大会は連続で銀メダルだけに、広田は「一点一点を積み重ねた結果がつながれば」。3度目の正直で今度こそ金メダルをつかみ取る。(久保まりな)

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