政界徒然草

相次ぐ北朝鮮のミサイル発射…抑制的な政府に自民党からは不満の声も

トランプ氏の姿勢も配慮?

政府が抑制的な態度を取る一因として、米朝対話を維持したいトランプ氏がミサイル発射を容認していることが挙げられる。

トランプ氏は9日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長から「美しい手紙」を8日に受け取ったとし、記者団に「核実験も実施されていないし、発射されたミサイルも長距離ではなく短距離だ」と問題視しない考えを改めて強調した。

その後、トランプ氏はツイッターで「金氏が米韓合同軍事演習後に会談し(非核化)協議を始めたいと手紙で書いてきた」と手紙の詳細を明かした。短距離ミサイル発射に関しても少し謝った上で「演習が終われば発射実験をやめる」とも書いてあったという。

一部には、政府がこうしたトランプ氏の姿勢に配慮し、抑制的な対応にとどめているという見方がある。政府高官は「米国に日本人拉致問題のことを言ってもらっている中での発射だ。『撃った、撃った』と騒ぐだけではいけない」と述べ、国際的な状況を冷静に見るべきだと語る。

ただ、北朝鮮が7月25日と8月6日に発射したのは、5月に発射した新型短距離弾道ミサイル「KN23」と同じか改良型とみられている。ロシアの高性能弾道ミサイル・イスカンデルに酷似し、低高度を飛んで複雑な動きをみせ、ミサイル防衛を回避する設計とされる。

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