ソノカムペア、気迫のプレーで16強 バドミントン世界選手権

 バドミントンの世界選手権第3日は21日、スイスのバーゼルで行われ、男子ダブルス2回戦で昨年準優勝の園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)は16強入りを果たした。

 強打を右に左にいなし、強烈なスマッシュを相手コートに沈める。点が入る度にほえる園田、嘉村組を前に、身長184センチ、197センチのロシアの長身ペアも小さく見えた。激闘の末に16強入りした嘉村は、「色々な失敗をする中で勝てたのは次につながる」とうなずいた。

 これまで1勝3敗と分が悪い相手に苦戦を強いられた。第1ゲームは21-12と良いスタートを切ったが、2ゲーム目からはミスが響いて連続失点する場面が目立った。それでも、園田は「球が浮かないようにした」と配球に気を使い、第3ゲームの中盤以降、引き離した。

 現在世界4位につける2人にとって、東京五輪への道のりは決して順風満帆ではない。最近は不調に苦しみ、国内勢の追い上げも激しいなど悩みはつきない。

 前回のリオデジャネイロ五輪は出場を逃しているだけに、東京五輪にかける思いは強い。今年4月末から始まった五輪レースに、嘉村は「やるべきことをやってきたと思って自信を持って臨む」。上位進出すれば五輪出場が大きく近づく今大会の初戦で、気迫が伝わるプレーを披露した。(久保まりな)

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