交差点事故で乗客1人死亡 清掃車運転手を現行犯逮捕 京都 

 京都市南区四ツ塚町の国道交差点で21日、清掃車がタクシーと衝突して歩道に乗り上げ、男女7人が重軽傷を負った事故で、京都府警南署は同日、タクシーの乗客だった同府向日市寺戸町修理式の無職男性(76)が搬送先の病院で死亡したと発表した。事故ではほかにも、歩道付近にいたとみられる女性(60)とタクシーの同乗者の女性(50)の2人が重傷、タクシー運転手や通行人など35~81歳の男女4人が軽傷を負った。

 同署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、清掃車を運転していた同府宇治市伊勢田町中ノ田の清掃会社員、中山茂蔵容疑者(45)を現行犯逮捕。同法違反容疑の過失致死に切り替えて詳しく調べる。中山容疑者は容疑を認める一方、「状況は覚えていない」などと供述しているという。中山容疑者が走行中に意識を失っていたとする同乗者の証言もあり、同署は慎重に調べている。

 同署によると、清掃車が赤信号を無視して交差点に侵入し、タクシーと衝突したとみられる。2台ははずみで交差点北西の歩道に乗り上げ、近くにいた女性3人が巻き込まれたという。

 逮捕容疑は21日午前9時20分ごろ、京都市南区四ツ塚町の国道交差点で清掃車を運転中、タクシーと衝突。乗客や近くにいた女性3人の計5人にけがをさせたとしている。タクシー運転手の男性と清掃車に同乗していた男性も軽いけがをした。

 現場は世界遺産の東寺の南西角にある交差点。

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