自動車、円高で先行きに暗雲 1ドル=110円設定多く 為替「悪影響」は7社で5千億円超

 4~6月期では対ドル以外の為替影響が業績の下押し要因となった。前年同期は333億円の黒字だった経常損益が13億円の赤字に転落した三菱自の池谷光司副社長は、「為替差損の影響が大きかった」と説明。輸出先である欧州のユーロやオーストラリアの豪ドルに対しては円高になる一方、輸出拠点のあるタイのバーツに対しては円安となり、利益を押し下げたという。スズキも稼ぎ頭であるインドのルピーに対する円高などが営業利益で69億円の減益要因となった。

 通期営業利益に与える為替の悪影響は、円高リスクを織り込んだトヨタが3500億円を見込む。ホンダ500億円、スバル148億円などとなっているが、前提になる想定レートを円高方向に見直せば、影響額はさらに膨らむ公算が大きい。4~6月期でトヨタとスバルを除く5社が減益となるなど、各社の業績悪化が鮮明な中、円高が追い打ちをかけかねない状況だ。(高橋寛次)

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