ビリー・バンバン50周年記念公演 兄弟で病越え歌い続ける

デビュー50周年を記念した公演を行っている兄弟デュオ、ビリー・バンバン。兄の菅原孝(右)と弟の進=東京都渋谷区
デビュー50周年を記念した公演を行っている兄弟デュオ、ビリー・バンバン。兄の菅原孝(右)と弟の進=東京都渋谷区

 フォークの兄弟デュオ、ビリー・バンバンがデビュー50周年を記念した公演中だ。兄の菅原孝(75)は脳出血で倒れ、弟の進(71)は大腸がんを手術と、ともに病気を克服しての節目。「50周年にふさわしい舞台とし、さらに60周年、70周年を目指したい」(孝)と意欲的だ。(石井健)

 「75歳になって、まだ関心をもってくれるなんて、本当にありがとう」。車いすで取材場所に現れた孝がいう。その言葉通り、兄弟は、「50年分のありがとう」と題した記念公演を行っている。5月の東京国際フォーラム(東京都千代田区)公演に続いて9月から11月にかけて大阪、仙台、大分、東京で4公演を行う。休憩をはさんで3時間近く熱唱する。

 菅原家の次男と三男である孝と進によるビリー・バンバンは、昭和44年1月、進が作曲した「白いブランコ」でデビューした。当時、自作曲でのデビューは珍しかった。孝がウッドベースを演奏し、進がギターを弾きながら2人で歌うスタイルも斬新で、兄弟の声による二重唱の美しさも独特だった。

 51年に一度解散したが、59年に再結成。以来、ずっと一緒だ。近年は、麦焼酎のテレビCMで彼らの歌が印象的に使われ、新しいファンも獲得している。

 「ビリー・バンバンの音楽は、だれにもまねができない」と進は胸を張る。孝は「他の音楽にはない安らぎがある。聞く人の心の隙間に入り込む何かがあるんだろうな」とうなずく。

 兄弟は、平成26年にそろって病に襲われた。5月に進が大腸がんの手術を受け、7月には孝が脳出血で倒れた。孝は左半身にまひが残り、車いすの生活になった。左手が動かないから、楽器は演奏できない。

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