東京都練馬区向山の遊園地「としまえん」のプールで15日午後、水面に設置された遊具の下に潜り込んだ女児(8)が死亡した事故で、女児は監視員の定時点検で発見されていたことが、としまえんへの取材で分かった。事故当時、女児はプールのアトラクション「ふわふわウォーターランド」で遊んでおり、定時点検以外では7人の監視員がプールの外から見守りを行っていたという。警視庁練馬署が当時の状況を調べている。
としまえんによると、プールの監視員が午後2時に定時の水中点検を実施したところ、同アトラクションの「ビッグアイランド」と呼ばれる遊具の下で女児を発見、救助した。ビッグアイランドは空気が注入された大きいフロート(浮島)の上を移動していく遊具で、プールは水深が最大1・9メートルあった。
女児は利用者全員に着用が義務付けられているライフジャケットを着用。水中に転落後、遊具の下に潜り込んで溺れた可能性があるとみられている。
事故当時、としまえんのプールは同アトラクションの利用者を含め、約3800人の来場者があったが、特に混雑はしていなかったという。としまえんは事故を受け、同アトラクションを閉鎖。夜間イベント「ナイトプール」についても15日の実施を中止する予定だという。