台湾、豪州でも慰安婦問題の抗議活動

14日、台北市内の日本台湾交流協会の事務所前で、安倍晋三首相に謝罪を求めるプラカードを掲げる抗議活動の参加者ら(田中靖人撮影)
14日、台北市内の日本台湾交流協会の事務所前で、安倍晋三首相に謝罪を求めるプラカードを掲げる抗議活動の参加者ら(田中靖人撮影)

 【台北=田中靖人】日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所(大使館に相当)前で14日、台湾人元慰安婦の支援団体などが抗議活動を行った。

 抗議活動には「台北市婦女救援基金会」の関係者ら約60人が集まり、与党、民主進歩党と野党、中国国民党から立法委員(国会議員)が1人ずつ参加。「歴史は消せない、日本は謝れ」などと叫び、日本政府に謝罪と賠償を求める文書を同事務所職員に手渡した。

 国民党の馬英九前総統は同日、南部・台南市の同党台南支部で開かれた慰安婦問題の抗議集会に参加。中央通信社によると、馬氏は支部の敷地内に設置された慰安婦像を前に、民進党の蔡英文総統が慰安婦問題で日本に弱腰だと批判した。

 台湾では、元慰安婦だと名乗り出た女性2人が生存している。

 一方、オーストラリアのシドニーでは、日本の総領事館が入る建物付近で、韓国系団体の約30人が抗議活動を行った。総領事館によると、抗議文の提出などはなかった。

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