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香港デモで空港混乱続く 400便超欠航

 【北京=西見由章】香港国際空港で13日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に抗議するデモ活動が続き、航空当局によると同空港発着の400便以上が運航を取り消された。空港では12日、数千人のデモ隊が出発・到着ロビーを占拠し、一時は全面欠航の状態となった。空港業務は13日に再開されたが、アジア有数の国際ハブ(拠点)空港で混乱が続いている。

 香港メディアによると、12日にロビーを占拠した数千人のデモ隊の一部が13日午後に再び空港に戻り、1000人近くが座り込みを行った。デモ隊は、11日に警官隊が発射した暴徒鎮圧用のビーンバッグ弾でデモ参加者の女性が右眼球を負傷したと主張し、当局に抗議している。

 一方、香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は13日に記者会見し、デモ隊による大規模な「破壊活動」や「違法行為」が相次ぎ、一部では「無法」状態になっていると非難した。

 香港政府の後ろ盾である中国国務院(政府)の香港マカオ事務弁公室も12日に報道官談話を発表し、「暴徒」が香港の警察署などに火炎瓶を投げつけて警察官らが負傷したと批判。香港で続いているデモについて「テロリズムの兆候」が出ていると主張した。

 香港の警察当局は12日、違法集会や公務妨害を行ったとして9~12日に計149人を逮捕したと発表した。「逃亡犯条例」改正問題をめぐる逮捕者は約700人となった。

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