4月の大阪市議選で選挙カー運動員の手配のため仲介役に不正に報酬を支払ったとして、公職選挙法違反(買収)罪に問われた大阪市議の不破忠幸被告(53)=大阪維新の会を離党=の論告求刑公判が9日、大阪地裁(中川綾子裁判長)で開かれ、検察側は懲役1年を求刑した。判決は9月6日。
検察側は論告で「被告が違法性を認識していたのは明らか」と指摘。弁護側は「仲介者は選挙運動員ではない。支払いにコンサルティングの対価が含まれているのは当然で、違法との認識はなかった」と無罪を主張した。
起訴状などによると、不破被告は市議選の選挙期間中の4月2日、選挙カー運動員の手配を依頼した仲介役の男性(59)=同法違反罪で罰金刑が確定=に、男性への報酬3万6千円の供与を含む現金75万6千円を支払ったなどとしている。