軍事ワールド

イランの軍事機密が丸裸に 上空を突っ切ったのは米軍ではなく… 

 また2007年9月5~6日にはシリアで完成間近の原子炉に対しF-16戦闘機、F-15戦闘機各4機の計8機で攻撃を加え、破壊している。夜間に特殊部隊が原子炉近くまで潜入し、戦闘機から落とされるレーザー誘導爆弾に目標をレーザー照射して攻撃を成功に導いた(ソフト・メロディ作戦)。破壊された原子炉は、核兵器の原料となるプルトニウムを抽出する能力を持つ北朝鮮製の黒鉛減速ガス冷却炉だったことが明らかになっている。

 この攻撃はイスラエルにとって切羽詰まったものだった。同年9月末には原子炉が臨界に達すると予想されており、もし稼働してからの爆撃ともなれば、広範囲にわたる放射能汚染は避けられないからだ。

 さらに、2つの作戦はいずれもサウジやトルコなど直接関係ない第三国の領空を犯して飛ばなければならない、危険性の高いものだった。実際にはこうした国のレーダーなど防空システムの位置や性能といった情報を諜報組織が調べ上げ、レーダーの死角を縫うようにして飛行したとされている。

ステルスによる警告

 同様の危険は18年にイラン上空へ向かう2機にもあった。イスラエルからイランまで飛ぶためにはシリアやイラク、トルコなど他国の上空を飛ばなければ到達できない。

会員限定記事会員サービス詳細