不振を理由に休養していた萩野公介(ブリヂストン)が3日、東京辰巳国際水泳場で開催されている競泳のワールドカップ東京大会で約半年ぶりに実戦復帰した。男子200メートル個人メドレー予選に登場すると、最初のバタフライからトップに立ち2分1秒52をマーク。全体6位で決勝に進み、「久しぶりで、まだまだ改善点がいっぱいあるレースだったけど、たくさんの人の支えのおかげでこうやってコース台の前に立てている。本当にたくさんの人に感謝したい」と感慨深そうに語った。
萩野は2月中旬のコナミオープン後に一時競技から離れていたが、5月に母校・東洋大で練習を再開。今大会は2種目にエントリーしており、200メートル個人メドレーでは1分59秒23、200メートル自由形では1分47秒39のインターナショナル標準記録を突破できれば、国立スポーツ科学センターを使って練習ができる。
決勝でインター記録を切れるかは「全く分からない」と苦笑いしたが、「僕も楽しみながら泳ぎたい」と前向きだった。 世界選手権ではライバルの瀬戸大也(ANA)が、萩野の得意とする個人メドレー2種目で東京五輪の代表を内定させた。五輪枠は残り1枠しかない。「1枠うんぬんは考えていない。まずは自分ができる限りの100%をやれば、その1枠は自分のものになると考えている。本番は来年」と毅然と話した。