来春から小学校で必修の「プログラミング」活況

 兼宗教授は、文部科学省主催の有識者会議などにも参加しており、「プログラミング教育を進めるもう一つの理由は、日本を支える優秀なIT人材が必要だということ。そのためには裾野を広げる必要がある。まずは体験させて、興味や適性があれば伸ばすことが大切」と訴える。

 では、いつから始めればよいのか。兼宗教授によると、パソコンを使わなくても、コンピューターが動くときの基本的な考え方「プログラミング的思考」やコンピューターの仕組みを学ぶこともでき、小学校に入学したら適齢期。個人差はあるが、一般的には4年生後半から5年生で飛躍的に力が伸びるという。

 小学校では独立した科目としてではなく、さまざまな科目の中でプログラミング的思考などを学ぶ。中学校、高校でも順次必修化され、令和3(2021)年から大学入試センター試験に代わって導入される大学入学共通テストでは将来的に、国語や数学などと並んで、パソコンを使ってプログラミング技能を測る科目「情報」が導入される見込みだ。

 兼宗教授は「小学校では音楽や体育の時間があるが、将来その道で生計を立てる子は少ない。その点、今の子供たちはIT関連の仕事に就く子が35人中15人はいるはず。一過性のブームで終わらせないことが大切」と話している。

 ■書店にも関連書籍

 関心の高まりを受けて、書店に並ぶプログラミング教育関連の書籍も増えている。

 ITと教育書を専門的に取り扱う出版社「ジャムハウス」(東京)では「これから急ピッチで必修化の準備が進められる。プログラミング教育関連書籍を求める方がますます増える」と判断し、今春から、全国の書店で「プログラミングフェア」を開催。保護者向けの解説書や教師向けの教材集、プログラミング言語の入門書などをそろえ、7月にも教員向けの解説書の新刊を発売した。

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