北朝鮮核問題

米財務省、ベトナム拠点の北朝鮮貿易会社幹部に制裁

 【ワシントン=黒瀬悦成】米財務省は29日、北朝鮮の核兵器搭載可能な弾道ミサイル開発に関与し、国連安全保障理事会の制裁決議などに違反したとして、ベトナムに拠点を置く北朝鮮国籍の貿易会社幹部1人を米国独自の制裁対象に指定すると発表した。米国内の資産が凍結され、米国人との取引が禁止される。

 この貿易会社は、北朝鮮の弾道ミサイル開発を主導してきた朝鮮労働党の軍需工業部の傘下企業。

 財務省によると、この会社幹部は2016年、ベトナム南部ホーチミンに赴任。北朝鮮産の石炭やチタン鉱石などの輸出の責任者を務め、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制の外貨獲得に貢献した。また、ベトナム製品を中国や北朝鮮などに輸出する業務にも携わっていた。

 米財務省は声明で「北朝鮮の核・弾道ミサイル計画をめぐる国連決議に違反し、米制裁をすり抜けようとする者に対しては、今後も制裁をかけ続けていく」と強調した。

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