ディープインパクトが急死 頸椎骨折で安楽死 日本競馬界の名馬 

第51回有馬記念 1着4番・ディープインパクト(武豊騎手)。引退レースで優勝、有終の美を飾った=中山競馬場(2006年12月24日)
第51回有馬記念 1着4番・ディープインパクト(武豊騎手)。引退レースで優勝、有終の美を飾った=中山競馬場(2006年12月24日)

 中央競馬で2005年に無敗で皐月賞、ダービー、菊花賞のクラシック3冠を達成し、GIレースで7勝するなど活躍した名馬ディープインパクトが30日、死んだ。北海道安平町の社台スタリオンステーションが発表した。

 それによると、痛めていた頸部の手術を28日に受け、術後も安定していたが、翌29日の午前中に突然、起立不能に陥った。懸命な治療を行ったものの、30日早朝に行ったレントゲン検査で頸椎に骨折が見つかり、回復の見込みが立たないことから、安楽死の措置が取られたという。

 競走馬としての成績は武豊騎手とのコンビで日本で13戦12勝、GIレースは7勝。06年にはフランスの凱旋門賞に出走して3着に入ったが失格となった。その後、ジャパンカップ、有馬記念を制して引退した。

 07年からは種牡馬として有力馬を送り出し、昨年まで7年連続種牡馬ランキングで1位だった。日本のみならず、イギリスやフランスでもGI馬に輝いている。今年の種付けを行っていたが、3月に頸部に痛みを発症して中止していた。

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