令和の親父キラー 新型「カタナ」大人気の理由を試乗で探る

 電子制御も多数取り入れられており、発進時のエンジン回転数の落ち込みを緩和するローRPMアシストは便利さを痛感できる。発進時や低回転走行時にエンジン回転数▽ギアポジション▽スロットル開度▽クラッチスイッチ-などの情報を用いてエンジンを制御するもので、ギアをローに入れたままクラッチを離せばスルスルと進んでいく。スロットルの開き不足によるエンストから解放されるのは気分が良い。

 スタイルは、初代カタナを先鋭的にしたうえ、テール部分をばっさり落して今風の大型バイクのイメージと融合させている。特にリヤフェンダーをスイングアーム側に付けたデザインは未来感がある。

 村上部長によると、実際の二輪愛好者の受け止めは「初代カタナに乗っている方や興味を持っている方からは賛否両論ありましたが、初代などの旧カタナを持っている方からの『新型も買う』という声も多々あると聞いています」。

 さらに、かつてのように排気量違いの400CC版や250CC版を出す予定について村上部長は「そうしたシリーズ化を要望する声は寄せられていますが、今のところは新型カタナをブランドとして育てていきたい」としている。

人気は「公式」を動かす

 人気は数字でも表れており、メーカー希望小売価格は151万2000円(税込み)の新型の予約数は7月初旬で2000台と、年間販売目標1000台を大幅に超過し「力強い賛同をいただいている」(村上部長)。静岡県で行われたファンRIDEフェスタの来場者は昨年比165%に増えたという。「初代カタナに乗っていたり、興味を持っていたというベテランライダーだけでなく、当時生まれていない世代の若い人たちが、新しいデザインとして新型カタナをみて評価していただいている」という。

 こうしたファンに応えるべく、スズキでは9月15日に浜松市周辺で「KATANAミーティング」を開催することを決定。初代カタナを始め400CC版などを愛用しているファンが集まる情報交流の場として、いわゆる「ファンミーティング」がこれまでにもユーザーの企画で全国各地で開かれてきたが、「スズキとして公式に行うのは初めて」(村上部長)という。最寄り駅では新型カタナのラッピング電車も走らせる予定だ。