令和の親父キラー 新型「カタナ」大人気の理由を試乗で探る

 しかし、デザインの魅力の一つでもあった1100CC版のセパレートハンドル(左右のハンドルバーが一体ではなく独立したもの、通称セパハン)とスクリーン(風よけ)は運輸省(現在の国土交通省)から認可が降りず、750CC版では採用されなかった。当時はカウルさえ認められていなかった。

 このため生産メーカーのスズキが自ら1100CC版の逆輸入車を取り扱うに至った。その後、二輪車に関するさまざまな規制が緩和されたこともあり、スズキでも250CC版や400CC版を販売。シリーズ全体で累計約6万5千台を販売した。

 当時の若者にとって1100CC版初代カタナは高嶺の花だったわけだが、そんな若者もいまや中高年。スズキが日本各地で開いている、スズキの二輪車を取りそろえた試乗会「スズキ ファンRIDEフェスタ」でも試乗希望者が長蛇の列を成すほどで、筆者も7月6・7日に大阪・舞洲で開かれた同フェスタに参加してみた。

試乗会はカタナが主役

 新型カタナの試乗は午前、午後とも160回のスケジュールで行われたが、人気が集中。2日目は日曜日とあって午前中に全ての試乗枠が埋まるほどの人気ぶり。列に並びながら周囲の元若者たちと「昔は1馬力1万円とか言ってましたね」、「ひとこけ(一回コケたら修理費が)1万円とか」、「若い頃は車を買う金がないからバイクに乗っていた」といった、「あるある話」で盛り上がりつつ、いざ試乗。