防御力向上示したいラグビー日本代表 フィジー破ればW杯に弾み

ラグビー日本代表の公開練習で、ヘル・ウヴェと話すジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(中央)=26日、釜石鵜住居復興スタジアム(山田俊介撮影)
ラグビー日本代表の公開練習で、ヘル・ウヴェと話すジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(中央)=26日、釜石鵜住居復興スタジアム(山田俊介撮影)

 欧州や南半球の強豪を追う立場の6チームで争うPNCは、自国開催のW杯で初の8強入りを狙う日本にとって重要な強化の場だ。今年に入ってから合宿の大半を土台作りに割き、強豪との対外試合も組まなかった。チームの現在の力量を図る絶好の機会で、31人のW杯登録メンバー入りを目指す選手たちのアピール合戦も注目される。

 初戦でぶつかるフィジーはPNCを4連覇中。W杯でも2度の8強進出を果たしている難敵だ。相手の陣形を乱し、変幻自在の攻撃で得点を重ねるスタイルは脅威となる。

 同様のラグビーを指向し、キックを多用する日本は、6~7月の宮崎合宿でボールを再獲得するための防御力向上や、下地となる体力強化に取り組んできた。フィジーを破れば自信は深まり、W杯へ大きな弾みがつく。

 「宮崎でどれだけきつい状況でも質良くラグビーができるかを求めてやってきた。プレーの精度は高まってきた」とフランカー姫野(トヨタ自動車)。磨き上げた連係をラグビーの街・釜石で披露できるか。(奥村信哉)

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